はじめに
昨今、AIを活用した業務改善方法は様々なメディアで紹介され、また多くの企業が関連サービスを開発しています。しかし、プログラミングのスキルがなければそのようなツールを作ることは難しいですし、他社から導入するのにも多額の費用がかかります。
そこで、今回は「make」というサービスを使用してSNS運用を完全自動化する事例を解説します。makeを使用すれば、誰でもノンコードかつ無料で各種サービスと連携したAI活用ツールを作成することができます。
makeの種類
makeが提供しているサービスの中にはいくつかの種類がありますが、今回は「MAKE」を使用します。他にも「MakeKit」「Zapier」「Lift」といったサービスもあり、これらは全て無料で利用することができます。
役立つ活用事例4選
それでは、「make」の具体的な活用方法を見ていきましょう。今回紹介するのは、以下の事例です。
●Instagramの投稿を自動化する方法
その他の活用事例については、それぞれのリンクからご覧ください。
●LINEチャットボットを作成する方法(準備中)
●Zoomの音声データから自動で議事録を作成する方法(準備中)
●Webhookを使用してChatGPTを遠隔操作しXの投稿を作成する方法(準備中)
自動化手順
Instagramの投稿自動化
まずは、Instagramの投稿を自動化する手順を紹介します。以下の手順で作業を進めましょう。
①Chat GPTで画像を作成
②作成した画像をInstagramに投稿
③投稿の自動化とランダム化
- ①Chat GPTで画像を生成する
-
makeのダッシュボードではこのような画面が表示されており、それぞれのアプリを選ぶことでそれに応じた処理を行うことができます。
今回はChat GPTを選択して、まずは画像を生成します。Chat GPTはOpenAIのツールとして一つに纏められており、Whisperなどの他のOpenAI提供サービスもここにあります。
※初回はアプリ接続が必要ですのでOpenAI APIが必要になります(有料プラン)
Chat GPTの中から「Generate an Image」を選択したら、このようなポップアップが表示されます。サイズで出力する画像の大きさを選択し、レスポンスフォーマットでChat GPTからの返答形式を指定することができます。
出力されたリンクを開くと、このようにChat GPTによって生成された画像が表示されます。
- ②作成した画像をInstagramに投稿
-
次に、Chat GPTと連携させるアプリを選択します。今回はInstagramの自動投稿をしたいので、Add another moduleからInstagram for Businessを選択。
※Instagramを選択しないよう注意
Instagram for Businessを選択すると、このようなポップアップが表示されます。Photo UPLに先ほど出力した画像のリンクを入れ、Captionに投稿の文章を入れてOKを選択してください。
これで投稿の準備は完了です。ダッシュボードに戻ってRun Onceをクリックし実行しましょう。
問題なくアカウント接続ができていれば、指定したInstagramのアカウントに生成された画像とキャプションが投稿されているはずです。 - ③投稿の自動化とランダム化
-
投稿のフローチャートは完成しましたが、これでは都度実行を押さなければいけませんので、投稿の自動化とランダム化の処理を行いましょう。自動化には定期的に実行するトリガー設定を使用し、ランダム化にはmakeに備わっている機能である「Iterator」「Array aggregator」「Set Variable」を使用します。
IteratorとArray aggregatorを選択したら、これらのFlow Control同士を繋げます。そしてIteratorを選択し、Map選択を解除して手動で選択肢を入れていきます。画像生成を行うキーワードですので、それを想定して選択肢を作成してください。
次にArray aggregatorに移動して、Aggregated fieldsの欄で「Value」を選択します。これによって、Iteratorの選択肢を単体でそのまま次のフローに渡すことができます。
次に、紫色のTOOLSからSet Variableを選択してArray aggregatorの後ろに繋ぎます。そして、ツールのファンクションに名前を付けましょう。
次に一番下のVariable valueに移動して、表示されたポップアップから「Array value」をクリックします。クリックすると、このようにVariable valueの欄に記入されているはずです。
次に「Math function」に移動して、グレーのボタンの「ceil」をクリックします。するとceilの後に関数の()が現れるので、その間に青色のボタンの「ramdom」をクリックして追加してください。
ここまで出来たら後ろにカーソルを合わせ、randomの後ろに緑のボタンの「*」を挿入してください。続けて「Text function」の「length」を選択して挿入します。最後にlength関数の()内に最初と同じ「Array」を入れれば、ランダム化の準備は完了です。
それでは、ランダム化したキーワードに沿ってプロンプトを生成するフローを追加し、画像を都度生成できるようにしましょう。再びAdd another moduleから、Chat GPTの「Create a Completion」を選択してSet Veriableの後ろに繋ぎます。Map設定を解除して、一つ目のMessage Contentに画像のプロンプトを入れ、二つ目に先ほど作成したランダム化のファンクションをクリックして挿入してください。
初めのGenerate an Imageに戻り、受け取るプロンプトをCreate a Completionの生成物に設定します。Create a Completionの後ろにGenerate an Imageを繋いだら、Prompt欄にポップアップからMessage内の「Content」を選択して挿入してください。
このようになっていればOKです。
ここまで完成したら、実行を押してランダムな画像で投稿されていることを確認します。問題なければ、ダッシュボード左下の「Scheduling」をオンにしてお好みのインターバルを選択し、再び実行を押しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では、無料で使えるノンコードAIツール作成サービス「make」の活用事例について紹介しました。
その他のAIツールについても、こちらから解説しています。ぜひお役立てくださいね。
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